櫻井 光政 Sakurai Mitsumasa
野心に燃える弁護士たちに、私は地蔵の話をすることにしています。
地蔵菩薩。菩薩は如来に次ぐ位の仏なのですが、地蔵は、56億7000万年後に弥勒菩薩が現われてこの世の救済を図るまでの間、苦しみ喘ぐ衆生を救済するために現世をはじめとする六道を行脚する菩薩とされています。地蔵の救済のひとつひとつはとげを抜いたり病を治したりという小さなものですが、庶民は地蔵を愛し、あちこちに「お地蔵様」を建立しました。
弁護士は神でも仏でもありませんが、人々の日々の悩みごとを解決する点では地蔵に似ていなくもありません。世間を驚かせるような大きな事件でなくとも1人1人の依頼者にとっては重大な問題ばかりです。そういう問題に誠実に取り組む弁護士であり続けたいと思います。
櫻井光政 弁護士